チョットひとこと 第22話

今年は春が短かかったような気がします。皆さんは如何でしたでしょうか?! 寒い寒いと云って、春はまぁだぁ?! というのが長く「梅だ! 桜だ! わ~ぁい!」と云ったと思ったら、もうさつきの花、そして梅雨となり、うっとうしい日々…もうすぐ暑くなるのでしょうねぇ!

“チョットひとこと”が随分前のものだと、またまたファンの方々にお叱りを受けていましたのに、4月下旬から6月上旬まで松平 健公演「暴れん坊将軍スペシャル-唄って踊って八百八町」の全国ツアーがあり… 旅中ではなかなか原稿書けず、こんな時期になってしまいました。誠に誠に申し訳なく… 皆々様ごめんなさ~い! やっと旅の荷の片付けも終わり、毎月の秋田での日舞の代稽古も終わり、書き出したという訳です。

あツ、そうですね。まだこのコーナーではお伝えしていなかったのですが…  私は6歳の6月6日に稽古事が上達すると云う日に、亡き祖母と母がお習いしていた秋田の藤陰流分家家元・初代藤蔭季代恵先生の所に、母が亡くなった後、祖母に手を引かれてお伺いし日本舞踊を始めました。藤陰流宗家・初代藤蔭静枝先生が二代目にお名を譲り、ご本人が静樹となられた年が、私は17歳。その記念にと樹を頂き、雅樹という名で名取を頂き、師範免状も頂いたのでした。でも、この日舞の基礎があったお陰で今日の私があるのですから、祖母と初代季代恵先生に大感謝です。

さて、今は初代の娘さんが二代目となっているのですが、その二代目も83歳、車椅子となったので2月より毎月3日間秋田へお稽古のお手伝いに行っているのです。秋田市は生まれて育った懐かしい故郷ですが… 仕事がらみか、はっきりした用事が無いとなかなか行く機会が無く、家族も死に絶え、付き合いの無い従兄弟が居るだけでは遠い町になっていましたのに、二代目のお陰で故郷秋田に代稽古という用事が出来、帰れるようになったのがとても嬉しいです。日舞は今まで役者の修行としてやってきたのですが、何十曲も藤蔭の振りを憶えるという宿題が出来、頭が今は振りでキノコのように膨らんでいるのです。劇団新人会に入団した年を役者の出発とするなら、ちょうど今年で40年! 修行しながら、なんとか役者の仕事を続けてきました。今年から、日本舞踊家のお仲間に入れて頂くのですが… 勉強する事が山程です。暗記暗記の日々です! 「見て楽しい! 踊って楽しい踊り」を目指して、頑張ろうと思っていま~す!

さて、8月は久々に源氏物語の中の「浮舟」を北海道は苫小牧で、書道家の大門玉泉先生の展示とのジョイントでやります。北海道はなかなか行けずにいましたので、とっても楽しみで~す。北海道の方、どうぞ苫小牧にお出で下さ~い! お出かけ頂ける方は、詳しい事を「あさり座(TEL03-3378-7246・FAX03-3378-7248)」にお問い合わせ下さいねぇ!

では、皆様、初夏に向かって体調を整えて下さ~い!遅くなったお詫びと、近況です。

平成18年水無月吉日 香津代