チョットひとこと 第23話

またまた遅くなった”チョットひとこと”で~す!

先日、世界第二の高峰で、パキスタンと中国の国境にあるカラコロム山脈のK2(8611m)の頂上に、この8月1日日本女性としては初登頂を果たした小松由佳さん(秋田市出身、23歳)と、地元秋田テレビの対談番組で会った! 小柄で透明な眼差しの気丈夫な方だった。お互いの母校・北校の校門で「こんにちは!」と会い、「はじめまして!」と挨拶を交わす事になっていたのだが、本番前のリハーサルで香津代はもう感極まり、涙が出、抱きしめてしまった。「本当に凄い! よく生きて帰って来てくれたわねぇ!」その気力、体力、その頑張りに涙が出たのだった。20日余りもかかって辿り着いた最後のキャンプから東海大山岳部の21歳の青木君と、そこからは平地の無い雪壁を14時間余り登った。高さは世界第二位でも、登頂成功率が極端に低く、困難な山としては世界第一位! 強烈な風、猛吹雪、平坦な場所が殆んど無く、大小の落石が多く、その予測は出来ず、運不運に頼るしかないという非情な山なのだ。
小松さんは、いつ頃から、どうして山へ興味を持ったのか、そして高校の登山部に入部したのはなぜ? その厳しい訓練にも負けず、さらに東海大学の山岳部にまで入り、女性が一人だったので男性と同じ訓練をし、部の主将となり(初の女性の主将との事)、同じレベルの筋力を持った… その忍耐力・努力の源はなに? そして命にかかわる登頂に第一キャンプからGOサインを送った隊長と小松さんの絆、”小松先輩となら登れる確信があった!”と言い切る、一緒に登った青木君との絆、彼女の命がけの決心に、娘の死を覚悟して行くことにエールを送ったご両親との絆… この命がけの信頼関係に感動した! 成人式を迎えて3年目の彼女の顔、姿、立たずまいは眩しかった! 私はと云えば、成人式からウン十年… 絆を結ぶ作業をもっともっと深めねばと、この対談で身にしみた。後輩の小松由佳ちゃん、バンザーイ! ありがとう!!
(この対談番組は、9月23日PM4時より秋田テレビで、秋田県内のみ放送です。)

平成18年長月吉日 香津代