チョットひとこと 第71話

一日一日が早く過ぎ、慌てている今日この頃です。

東京と秋田で、毎月3日間の日程で朗読と日本舞踊の教室をやってきて、もう7ヶ月目です。
教室に来て下さる友人や初めてお会いする方との出会いにワクワクしながら、東京と秋田を往復しています。

また、小学校5年生と6年生対象の『平和の朗読会』は今年も21校の申し込みがあり、残すところあと4校です。生徒たちのキラキラした眼差しが、脳裏から離れず、仕事の合間にキラキラがよぎり、頑張る力になっています。

そして、秋田ケーブルテレビの30分レギュラー番組「浅利香津代のたまげた!秋田の達人」(毎水曜日放送)を1日に3本、秋田と東京で撮影しています。今月は東京でのロケでした。

おたずねしたのは、全国の郷土誌を編集し書籍も出版されている、秋田県鳥海町出身の菊地昭夫さんです。江戸期秋田地方には久保田藩のほか、いくつかのちいさな藩があり、菊地さんはそれらの江戸屋敷跡に詳しく、まずは台東区台東にある久保田藩主佐竹公の江戸屋敷跡に向かいました。今は、佐竹商店街、竹町公園、竹町小学校等々がびっしり建っていて、商店街で撮影していた時、「秋本」という洋服屋さんのご主人が声をかけて下さり、「あなたの最初の芸の師匠 望月優子さんと、あなたが入座した前進座の師匠 中村翫右衛門さんが竹町小学校を卒業してますよ。」と教えて頂きました。鳥肌がたちました。まさかの仏の出会い。

高校卒業後上京し、日大芸術学部演劇学科に通いながら望月先生に師事修業、30歳で入座した前進座では翫右衛門師匠にしごかれ、今日がある私です。そのお二人が久保田藩主佐竹公の江戸屋敷跡に建った小学校をご卒業なさったとは・・・。秋本さ~ん、教えて下さり感謝です。嬉しい嬉しい出来事でした!

平成30年 神無月吉日 香津代記