チョットひとこと 第26話

皆々様! またまたの遅れの「チョットひとこと」です。本当にごめんなさい!

8月10日の事。打ち合わせから稽古への移動で午後2時頃都内の青山通り、マネージャー中川の運転でずーっと向うの赤信号から渋滞の為止まっていました。香津代「すんごい混んでるねぇ」中川「都内はしょうがないね」等々話してた時。「ドーン!」エーッ? 追突? 頭が後の枕にバウンドし、ベルトしてたのですが、瞬間両手を前の棚に突っ張り、足も突っ張ってた。はい、三重追突! 後2台目の車が走って来、不注意にも渋滞で止まっているのに気が付きブレーキをかけた時にはもうぶつかっていたとの事。うちの車は真ん中だったので、前と後がボッコン! すぐに救急車3台とパトカー2台が到着。13人の救急隊員と警官に囲まれ、4台の事故車の被害者6人がすぐムチ打ち用の首を支えるものをバッチンとはめられ、それから40分も検証、そして救急病院を決めるのに随分時間が掛かり、そうこうしている内、人通りの多い青山通りは、すんげえ人ごみとなりジロジロ!

やっと病院が決まり、広尾の日赤病院のロビーをムチ打ち患者がゾロゾロ通る時も病院の患者までがジロジロ。そしてその後2時間半放置。前の車に乗っていた男の方が「血が出てないと治療してくんないのか!」と救急隊員に切り込み、うちも“こんなに待たせるのなら、他の病院探して下さい!”と云ったら「当病院(受け入れ病院)の先生の許可がないと、それは無理です。」と。なのにその先生たった一人、難しい患者の治療に当たっているらしく、看護婦さんがこちらの状況説明に行っても「ちょっと待て!」とのみ… 看護婦さんは医者とこちらをウロウロ行ったり来たり、そこへ入院中の80歳くらいのおばあちゃんが、車椅子で今にも死にそうな状態で入っていらっしゃり、やっぱりこの方を、私たちムチ打ちの前に入れてあげなきゃなぁ… と思っている内、吐き気も手足のしびれも無かったし、稽古にもう遅刻の時間となり、マネージャーに手続きを頼み、私だけ抜けて病院を出たのです…

次の日レントゲンで「頚椎の捻挫」。診断書を警察に提出。ムチ打ちの経験のある友人の勧めで接骨院への通院生活。その日々の中、決まっている仕事、その打ち合わせ、稽古等はやらざるを得ず、自分の体と会話しながらの日々! 今度の事故は注意の仕様の無いもので、人ごとでなく、こんな事が突然身に降りかかる事を実感! 許せないのは、ぶっつけた人が現場でも謝らず、その後も電話無く、保険会社の方に任せっぱなし。会社に電話するとあきらかに居留守、電話に出る人全部に申し付けてある様で「いっさい保険会社の方とご相談下さい!」と云うのです。その内、車の修理代で納得がいかないので困ったなぁと思っていたら、相手の方の弁護士から電話あり、“もう解決しましょうヨ!”と! なんとなんと失礼な…… 未だに怒っているので~す! ひど~い! そんなこんなにかまけて怒っている内、このコーナーの書き換えがある事もすっかり忘れてしまいましたぁ! ごめんなさい。その後の近況は「ふきのとう通信」に載せております。是非年3回の通信のご購読を… お待ちしております。

でも今度の事で、何が降りかかるか分らないという恐さ、そしてどう乗り越えていくかの学習もしました。自分の体調が悪い時の人恋しさ、そして友人知人の親切が心にビンビン響き感謝感謝です。たくさんの方々に支えられている事を実感し、そのご支援にこれからこたえていかなければならないし、それにこたえきれる力不足の自分を情けなく思いながら、山本良樹さんの詩

ねっ

根を上げると植物は枯れてしまいます

もちろん花も咲きません

ネをあげちゃいけないんだ ねっ

に励まされ、武者小路実篤さんの『この道より我を生かす道なし この道を行く』にも元気をもらいの今日の香津代で~す!

猛暑をやっと潜り抜けたと思いましたら、朝夕の冷え込み増し、季節の本に、旧暦では菊の花が咲き秋本番の「寒露」となり、そして月末には山間部では霜降(そうこう)となり、紅葉が始まるとありました。世界のそして日本の四季折々の風土はどうなるのでしょう。でも、ようく周りを見ればいくらでも命の世界が有るのですよね。元気を出して見つけていきましょうねぇ!
そうそう、こんな言葉も見つけました“「本気」とは「身を投じて事に当たること」”-「本気」になれば道は必ず開かれることを信念としたいものだと願っている香津代でもあります!

平成19年神無月吉日 香津代